大阪市水道記念館の淡水魚たち

別カテゴリにずっとあったものを移設しました


水道記念館は大正時代に建てられた上水道のポンプ場を改造して1995年から記念館として一般公開している市の施設です(柴島浄水場ヨコ)。1998年にオープンしたという淀川と近畿の淡水魚の展示スペースは無料施設だというのに予想外に面白く、日淡好きの人は一見の価値ありです。水道記念館公式ページがありますので詳しい交通アクセスや休館日はそちらで確認してください。ここでは興味をひいた魚など一部を紹介します。

かびてりゅ

カマキリ(カジカ科)
学名 Cottus kazika
大阪市水道記念館にて撮影


とんでもなく怖い顔を見せてくれているのは石化けするというカマキリ(アユカケ)です。ぱっと見たときはどこにいるのかわかりませんでした。この子は上流域にすむ冷水性の魚です。

この子はよくみるとちょっと水カビ気味でした。少し心配です。

近くにはドンコやチチブなども展示されていました。

カジカ<たぶん河川型>(カジカ科)
学名 Cottus pollux
大阪市水道記念館にて撮影


これも冷水性。お子さまカジカなのでえらくヒョロっとしています。大人はもっと顔が大きいんですが。
大人の小指くらいの稚魚でした。でもけんかっぱやそう。
スマート。



生の竹筒ってアク出ないのかな

アユモドキ(ドジョウ科)
学名 Leptobotia curta
大阪市水道記念館にて撮影


竹筒も水に入れておけばアクが抜けるんでしょうか?
ともあれなんて可愛い尾の色あい&太さ!とても臆病で、顔はちらちらとしか見せてくれませんでしたがちょっとドジョウ系です。なお、天然記念物ですので普通の人は飼わない&採集しないようにしましょう。

アジメドジョウ(ドジョウ科)
学名 Niwaella delicata
大阪市水道記念館にて撮影


うりうりです(個人の好み)。
シマドジョウも結構うりうりでしたが家に居ますのでここでは紹介を省きます。

メモ:アジメは冷水性のドジョウで、レッドデータブックで絶滅のおそれのある地域個体群として大阪府のアジメドジョウがあがってますから基本的に一般の人は飼育しないほうがいいようです。
そう、言い換えればキジバトのような色

一言:冷水性の魚だと知っていて飼うなら、絶対に水槽用クーラー(高性能)買おう。


とにかくでかい

ドジョウ(ドジョウ科)
学名 Misgurnus anguillicaudatus
大阪市水道記念館にて撮影


色の薄さ加減がうりうりです。ドジョウはどれも可愛かったですが、この子はとても大きい個体でした。のほほんとしています。
「ドジョウけんかせず」という感じで、色んなドジョウが同じ水槽に暮らしていますがお互いオール無視しあっているようです。

アメリカザリガニの青個体
学名 Procambarus clarki
大阪市水道記念館にて撮影


青アメザリに最近子供がうまれたそうで、まだひ弱なお子さま青アメザリも一緒に(隔離ケースに入って)展示されていました。大人ざりはいかつくもカッコよくポージングしてくれています。


やたらカッコイイ
らぶりー


ゆったりミルキー

タンカイザリガニ
学名 Pacifastacus leniusculus
淡水魚飼育研究棟にて撮影


やっととった1枚。ミルキーなブルーの色合いと独特のまるみが面白い。日本の寒冷地にすむ非常に大きくなるザリガニ。



大水槽、実際は大迫力

<<記念館ヨコの淡水魚飼育研究棟>>

淡水魚飼育研究棟は記念館とは別になっています。ここは本来見せるための部屋ではなかったらしく、市民の要望にこたえて公開しているとのこと。とても狭い上、室内が明るいので撮影には不向きです(周囲の水槽や床・天井が映り込む)が、水槽ごとに水温とか水質が書いてあったりして参考になります。展示場にはない面白い魚やザリ、エビがいっぱいいて興味深い部屋です。小さいですが見ないとソン。

<<恐怖の蝋人形(たぶん)>>

江戸時代を再現した小さな板葺きの家にはリアルすぎて怖い江戸時代の水売りさんとおかみさんの蝋人形がいます。気さくに声をかければ振り返りそうな気配。お化け屋敷であれば必ず何か出るに違いない怪しい扉がついていて、必ず開けてみたくなる(開けました)。ちなみに場所は展示場内のはずれ。
(おわり)