スジ稚エビ着底しました

最初から最後までずっと淡水です

2002.6月19日作成
6月29日水槽図解追加


さてさて
75cm水槽に30リットルほどの淡水と水草・流木等を入れて エアレーションしただけの「ベランダ放置水槽」で勝手にゾエアを放出するにまかせていたスジエビたち。

ベランダ水槽だけに ケンミジンコやら カイミジンコやら 更に小さいなんだかわからん微細な生物やら いろいろ入っておりました。

卵もちのスジエビたちも5月あたまからボツボツ見られはじめ、
5月末には既に放出組も出ていましたが、放置する事1ヶ月近く、、、(笑
本日ついに着底済みのスジ稚エビを発見しました。

室内水槽ではないので 途中経過の細かな観察を怠ってしまいましたが 1リットルカップでやみくもに一掬いした中に1匹混じっていたので 実際には もっといるものと思います。

あまりに見えづらかったため、1眼レフのカメラキャップに水を垂らしてそこに閉じこめて撮影。

体長4~5mmです
これは写りにくい!
いやーなんかほっとしました

次はもうちょっと工夫して、
室内で観察しながら育てたいものです。
今回はほんとに 大自然パワーに頼りっぱなしの
”抱卵から着底まで” でした。
マクロ使用していますが
半透明のミリ生物はきつい

昨日に続いて今日も撮ってみました。昨日よりもう少し大きいのを水槽から掬いあげる事ができたのと、白い容器にいれた事で、ちょっとマシな写真写りになりました。
マクロレンズにクローズアップレンズをプラスして撮影。 ちらばってるのは大小さまざまなエビのフン。
体長 約 6mm弱です
超拡大撮影。細かいゴミは「エビのフン」

あまりにもピントがあわないので、髪の毛を容器に敷いて撮影。 まず髪の毛にピントをあわせてから、側にエビが来たときにパシャっと撮影してみました。 そのせいで ちょっと尾に髪がかぶってしまいました、、、
私の髪はとても細いんですが、稚エビの足はもっと細いですね

超拡大撮影。太くて黒い線は「髪の毛」

スジたちの入ってるベランダ水槽の現況 (2002.6月現在)を手書き図解でご紹介。
水草=アナカリス・マツモ・フサモ:近所採集もの モス:熱帯魚店のオマケ
流木=箕面で拾ったもの2本、マングローブ流木1本
石=河原で拾ったもの いくつか
生物濾過装置(エアー兼用):塩ビ製プランターにNISSOバイオフィルターミニ(底面フィルタ)を
                  差し込んでリング濾材2リットルを詰め、ウールでフタをしたもの。
                  ウールが浮かないように平たい石を乗せてあります。
物理濾過装置(エアー兼用):水作エイトM×1、水作エイトS×2 たまに中身交換します
他に、日よけのスダレを 朝の天候を見て 適当に広げたり どけたりしてから出かけます
夏だけ たまにちょこっと餌をあげます(家にある熱帯魚やザリガニの餌を適当にチョイス)

75cmエビ水槽
飛び出し防止にもなる浅瀬仕様


追記 数百のエビのお引っ越し 2002.08.04

作戦を練って あらかじめできる事はやって
この日、車で30分ほど離れた新居に「屋外エビ水槽だけ」お引っ越ししました。
水槽が 数えて13ある我が家ですが、 特定の日に一斉に、、、というのは難しく、 なかでもこのエビ水槽は、その生物の細かさから最も面倒なものでした。

しかし、メンテナンスに関しては最も放置している水槽なので、 人間のお引っ越しより1週間も早い日曜日、エビだけお引っ越しとなりました。
(この数日前、新居に行って、屋外の水槽台の設置、エアチューブをベランダに通す作業、エアポンプの場所確保をやってあります)

エビ移動作戦決行!
屋外75cm水槽を あらかじめ練っておいた段取りどおりにポリタンクやバケツにつめあわせていきます。
投げ込みろ過器、エアリフト生物ろ過器、流木を 水を張ったバケツに。 これは、濾過器などの隙間に稚エビが「必ず!!」隠れているからです。
続いて水草を、20リットルのポリタンクの中にばしばし放り込んでいきます。
さらに、でっかいバケツに エビを水ごと掬ってダパダパ移し替えていきます。
水は20リットルしか持っていかない予定なので、当然でてしまう余分な水があります。
それもいったんはエビバケツに入れ、余分の水を捨てる時は 多少面倒ですが エビを避けるためにバケツに大きな網をかぶせて、その上から水を掬って捨てます。
あーめんどくさい。でも最後の1滴までやりました。もし死亡者が出ているとしたら、ゾエアが数匹かなというレベルでがんばりました(笑

エビ密度が異常にたかくなったバケツの水を、 やっと水草の入れてあるポリタンクに移します。
それらの作業を30分で一気にすませて キャリーにしばりつけて家を出て
タクシーに飛び乗り 水槽と中身と私たちは 車で20分の新居に移動しました。

新居にて
新居についてすぐ 洗ってもいない水槽を 準備済みの屋外水槽台に乗せます。
流木と自作ろ過器をダダダっとセットし、ポリタンクの中身をドババババとそそぎ込みます。
ろ過装置を入れていた「水の入ったバケツ」の中に迷い出ているエビも忘れずに。
そして 準備済みのエアポンプとエアチューブを持ってきたろ過に接続。

最も大事な?日よけのスダレをのっければ、さあ元通りのエビ水槽のできあがり。。
不覚をとったのは 不用意に半袖だったせいで大量の蚊に襲われた事ぐらいか。

引っ越しならではの全エビご対面
スジ・ミナミともに稚エビが無数にいました。親御エビたちもみな元気。
元の親数から考えてみても、ミナミの稚エビって絶対全員生き残ってるやろ、、と思う量でした。少なくともミナミの稚エビの致死率はめちゃ低いです。
スジのほうは、元がゾエアだけに 全部とはいかないようですが(全部だったら恐らく水と同じぐらいの量の稚エビがいそうだ)、それでもシャレにならん数のスジ稚エビがいました。

ちなみに 今回の新居では 水生昆虫の来襲も考えられるため、スダレを上面全体にもかけました。
愛するエビ達をヤゴやガムシの餌にはさせないぞっ

さらに今回 エアーもバージョンアップ。 活性炭を入れたプレフィルターのようなものを作成して、そこにエアチューブから空気を通して 室内の汚れたエアーをろ過します。
これで ホルムアルデビドに溢れる有害な新居の空気からエビを守ります

2008.7.2 追記
長く野生生物を飼っていると、誰もが一度はぶちあたる(と思う)心の壁。
たとえエビであっても、あまりに感情移入してしまうと、もういけませんね。
ある程度 調べていたことに納得いくと、その後は彼らの現在の環境に心を配る。
そして 案の定というか わかりきったことですが
この小さい90cm水槽という空間で、彼らの一生を巡らせているだけの自分に嫌気が、、、、

私は研究者ではなく、これ以上知りたい事もないので、することは残っていません。
私はもうスジエビを飼っていません。屋内にエビを移し、繁殖の手助けもやめ、
彼らの最後の代の寿命がつきたところで スジエビ飼育を終えました。