頑張れ!ウキゴリ

彼もまた琵琶湖のなかまです 2002.9月連載開始  2002.12月11日追記


もしかしたら将来、うちで最も獰猛な魚になるかもしれない(今は4cm)

たのむからピンセット飲まないで
ハゼ科の多くはフィッシュイーターなんですが、ベントス食べるのに不向きなウケ口のこのハゼは、目の後ろ近くまで裂けたその大きな口で、アカムシをつまんだピンセットもひとのみです!

いまでこそ こんなに獰猛になったウキゴリですが、つれて来た日は大変でした。

ビワコヨッシー軍団の第3次救出作戦の折り、ビワコヨッシーとウツセミカジカと一緒に救出されてきた子なんですが、もとからフラフラで、、。
家についた時には体を横にして沈んでいて、水槽に移したあとも 水底に横たわったきり。

それっきり動かないし、エラがほとんど動いてないし、もうやばいかなあ、、明日になったら死んでるかなあ、、なんていってたほどでした。
泳ぐウキゴリ 連続写真その1

ピンセット作戦実行
翌日の夜、どうにか体を起こしたようなので、ピンセットでアカムシをあげてみました。
でも底に落ちたものは食べられないようで。
アカムシを1本づつピンセットでつまんでは顔の前にヒラヒラ舞い落とす作戦を決行。
繰り返すこと10数回。ようやく1本食べました。
エサ食わないハゼにはやっぱこれに限ります。

吐き出すようでもないので、いきおいづいて更にもう1本。
そんな調子で3本ほど食わせて その日は終了。
感想は
「ウキゴリっていうけど 全然浮いてけえへん」
でした。ユカゴリとかソコゴリとか名前変えたくなりました。
泳ぐウキゴリ 連続写真その2

しかしながら ごらんの右写真のように、日がたつにつれて浮いて餌をもらいにくるようになりました。
アカムシも、もうかなりの数を食べますし、なにより人がそばにきたらクレクレ踊りをするようになりました。こりゃかなり人慣れする魚です。

あの横たわって瀕死だった魚が、、、ほんとに元気になって良かった。
ただいま体長4cm程度。最大サイズ(10~15cm)にまで育ってくれるよう、がんばって世話させてもらいます!

※口がでかくて 自分に近いサイズの魚も襲うとのことで、ただいま単独水槽です。

泳ぐウキゴリ 連続写真その3


2002年12月11日追記
ウキゴリのテント強制排除
床にアオミドロが発生した。休みの日に掃除しようと思っていたら、 何を思ったかウキゴリ、アオミドロの粘りと発生する泡を利用して、 テント風の家を自分で作った。
「うわーすごいなーいいのつくったねー」 とも言えない、材料はアオミドロだ。
ウキゴリには気の毒だけど、ばりばりはがして潰した(ひでえ)。
そしてその代わりに入れたのが、この素焼きハウス。怒ったウキゴリ、丸1日入ってくれなかったが、ようやく翌日から渋々使い始めた。そろそろ10日位たつが、まだ怒っているらしい。すまんね、、。
素焼きの家に渋々住んでやる